自分に正直になるということ

自分に正直になる

「自分に正直になる」とはどういうことなのかを考えてみました。できないことを素直にできない、と自分に認めること。今、感じていることをありのままに受け止めること。言うことは簡単ですが、実際にそれはどういうことを意味するのかを理解するのに時間がかかりました。

去年、義理の父が癌で亡くなりました。父が亡くなってから、今まで知らなかった夫の家族の問題が明るみになりました。夫と妹の長年の恨みつらみ。前々からそれほど仲が良くなかった二人ですが、ただ単に意見の食い違い程度のものだと思っていました。しかし、彼らの不仲はずっと昔から引きずっているもので、そうそう簡単に和解へ持っていけるような内容のものでないことに気が付きました。私の解釈では、妹が随分無理なことを言っているように思えました。どちらかの肩を持つべきではないのでしょうが、やはり夫の肩を持ちたいという強い気持ちがありました。

義理の父の家でお葬式の準備をしたり父の持ち物整理をしているときに、おそらくストレスからきているのでしょうが、妹が私たちを怒鳴ったり命令したりと、今までに見たことのない彼女の局面を見ることになり、正直びっくりしました。そして、自分の中に彼女に対する嫌悪感が募っていきました。嫌悪感を感じる中で、「これだけ長くワークをしているにもかかわらず、彼女の行動に嫌悪感を感じるなんて、自分はまだまだ修行が足りない。」と自分を責め始めました。そして、来る日も来る日も彼女に関してワークをしました。何とか彼女に対する嫌悪感を抑えたいという動機が働いていたのです。正直、とても苦しみました。何とか彼女を好きになりたい、夫の肩を持つのではなく、公平な目で物事を見れるようになりたい、と必死になりました。しかし、何枚ワークシートを書いても、何度ワークをしても妹への嫌悪感が消えることはありませんでした。同時にワークをしているときに、自然と心から回答が湧き上がってくるというよりも、頭の中で適切な答えを探していることに気が付きました。頭の中で、妹を許すためにどう考えればいいか、という動機が働いていたわけです。これは、ワークではありません。

そして、ついに自分は今のことろは妹を好きになれないのだ、という結論にたどり着きました。それが、自分に正直になるということだったのです。一生彼女を嫌って生きるわけではないかもしれません。でも、今は私は彼女を好きになれないのです。今は、彼女から距離を置いておくのが自分にとって親切な行動なのです。好きになれない人を無理に好きになろうとする努力がストレスを生んでいたのです。それが分かったとき、すっと肩の荷が下りました。自分に正直になるって簡単なようですが、実際はとても難しいことなのだと実感しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください