今のままで十分 – That’s enough

今のままで十分

数年前、バイロン・ケイティのワークショップやスクールへ行き始めて、気分が安定して幸せを感じる時が多くなった頃、何か偉いことや意味のあることをやらなきゃって気がしてきました。

大学2年で中退したし、この際きちんと大学へ戻り卒業したほうがいいかもしれない。それから、社会福祉の免許をとって10代の問題児たちにワークを教え、立派な人間になるチャンスなのかもしれない。せっかく生まれてきたのだから、何か意味のあることをするべきなのだろう。次から次へと立派な人間としてどう生きるべきか、思いが生まれてきました。

意味のあることとは何なのか、思いを巡らせていたときに、ふっと昔のことを思い出しました。耳にタコができるほど、『意味のあることをするべきだ』と父に言われた昔を。意味のあることをするって一体何をするべきなのか、あの当時、全く見当もつきませんでした。

とりあえず、中退した大学を卒業しようと思い、2011年に大学に再入学しました。しかし、行き始めたら恐怖心で学校へ行くことをとても重荷に感じるようになりました。自分には、卒業なんて無理なのではないか。私は一体、なんでこんなことしているのだろう?何を求めているのだろう?心配と自分への自信のなさで、また途中で投げ出したくなりました。そのとき、「あー、私ってなんでいつもこうなんだろう。なんで、いつも中途半端なんだろう」と自分を責めてはめげるの繰り返しで苦しみました。そして、昔父に「ろくでもない奴だ」とか「何の役にも立たない奴だ」と言われたことを思い出しました。大学への再入学から卒業までの2年間、宿題と試験の合間にひたすら自分の恐怖心に対してワークをし続けました。きっと、ワークをしなかったら卒業せずに逃げ出していたと思います。

小さいときから両親に、「ちゃんとした人間になりなさい」と言われ続けてきた私は、結局自分も自分に同じことを言っているのだ、ということに気が付きました。ちゃんとしないと人に受け止めてもらえない。愛してもらえない。相手にしてもらえない。ちゃんとするということが一体どういうことを意味しているのかも考えたことがないのに、ちゃんとしていない自分を常に責めている自分に気が付きました。

  • 今日もピアノのレッスン。「ちゃんと」ひけないと親父に怒られる。
  • 学校の成績が悪いと親父に怒られる。「ちゃんとした」成績取らないと。
  • 「ちゃんとした」高校へ入学しないと将来がない。
  • 「ちゃんとした」大学へ入学しないといいところへ就職できない。
  • 「ちゃんとした」人と結婚しないと一生自分は不幸になる。

両親に言われ続きてきたことを、そのまま無意識のうちに自分自身に言っている…。無意識のうちに自分が自分を否定していることに気が付いたときは、涙が止まりませんでした。そして、その自分を大切にしてやりたい、と思いました。

たったの一度も、「今のままで十分だよ」と両親に言われたがありません。そして、自分で自分のことを一度も褒めてやったことも、認めてやったことも、慰めてあげたこともありませんでした。両親が言うように、自分をろくでもない人間だとけなし続けてきました。

落ち込んでいるときに、一度でも「珠美、今のままで十分よ」って言ってあげてたら、どんなに気が安らぐことでしょう。

大学入試だめだったとき、絶対にこの会社に入社したい!と思って入社できなかったとき、好きな人への思いが通じなかったとき、そんなときこそ「珠美、今のままで十分よ」って自分で自分に言ってあげることができたなら…。それで十分なのではないでしょうか?

人に優しい言葉をかけてもらうことを待つのではなく、人に認めてもらうことを待つのではなく、自分で自分を認めてあげて、落ち込んでいるときは、自分に優しい言葉をかけてあげる。ワークによって、私はそれを学ぶことができました。

今日も鏡の中の自分に「珠美、今のままで十分よ」って言ってあげてます。

6件のコメント

  1. 鈴木 洋子

    珠美さん!
    メール、何度も頂き、有難うございます。
    以前、スクールに参加したいと思いながら、
    参加出来ず、珠美さんからのコメント
    (いらっしゃらないと思っていました。)
    に、勝手に深く傷つきました。
    私も、ワークは凄い!と感銘している一人です。
    しばらく珠美さんのストロークをかみしめ、
    今では、有難く受け止めています。
    私は、人生の中で幾度となく、同じことをしていました。
    改めて、あの時、たくさんの準備をして頂いていた事に
    感謝、お詫び申しあげます。
    たくさんシェアしたい事がありますが、このアドレスは会社のPC
    なので、又改めます。
    I PAD 苦手で、お返事書けないといけないので、
    練習します!

    Thank you for toutch me! Yohko.

    • Tamami Fujiwara

      お返事ありがとうございます。洋子さん、いつか、スクールでお会いできるといいですね。
      珠美

  2. Koji

    珠美さん ブログ読ませていただきました。ちょうどself criticismの嵐に襲われて、自分がただただみじめな存在、ろくでもない存在にしか思えない状態で落ち込んでいた時、今回のブログを読みました。
    「今のままでいいんだよ」の言葉が目に入った瞬間、抑えていたものがいっきにこみ上げてきて溢れました。今、涙をぬぐいながら書いています。

    私は今の私で十分。
    私はあるがままの私でなに一つ問題はない。

    この事実をついつい忘れて、self criticismの言葉を信じてしまいみじめな気持ちになってしまいます。
    「私は今のままで十分」という真実を毎日自分に言ってあげるようにしよう、とブログをよんだあとに思いました。

    珠美さん、大切なことを思い出させてくれてありがとう。

    • Tamami Fujiwara

      Kojiさん、コメントありがとうございます。Self criticismはマインドの仕事。私は、そう理解しています。止めようと思って止めることができることではないことにワークをしていて気がつい来ました。マインドは、マインドで必死になって私を守ろうとしてくれているのです。だから、このサイトの名前を”Best Friend of Mind”と名称しました。マインドをコントロールすることが無理なら、友達になることを学べば、もっと自分を好きになれるのではないかと思い日々ワークをしています。

      少しでもブログがお役に立てたのなら、とっても嬉しいです。
      珠美

  3. 秋本 晃司

    皆んな、色んな過去を背負って生きてるよね〜

    自己概念と自己承認って、やっぱり普遍の原則だと思います。

    等身大の自分を受け入れて、愛して、でも甘やかさずに、

    私は、結構甘やかしてますが… それも含めて自分らしいなって思ってます。

    他人がどう評価するかでななく、自分が本当に自分らしく生きているのかが大切なのだと思いますよ〜(*^_^*)

    • Tamami Fujiwara

      秋本くん、

      コメントありがとうございます。「自分が本当に自分らしく生きているのかが大切」本当にその通りだと思います。ただ、日常の生活に追われ、人の評価を気にせずに生きていくことがとても難しい世の中で、「自分らしく生きる」ということがどういうことかを忘れている人が世の中に多く存在すると思います。私もその一人でした。

      珠美

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